日記

日記です

20200906

 夢の中で知人と道徳について議論していて、僕の持つ道徳に対するナイーブな進歩史観についてかなり批判された。基本的には「2つの道徳観について必ずしも優劣関係がつけられない場合があるだろう(全順序性は成り立たない)」というものなんだけど、どちらかというとその根本として、僕がコンピュータ将棋しかやっていないせいで二人零和有限確定完全情報ゲームにおける進歩感をそのまま他の分野にも当てはめているという部分を批判されたのが強烈だった。

 ネタでAlphaZeroをもじって「Alpha人生は初手自殺」とかそういうことが言われたりするけど、僕はその「人生にも良いやり方があり、最適化できる」という考え方を無意識のうちにかなり冗談じゃなく信じていた気がする。でもそれは将棋的なゲームにかなり近い考え方で、たとえば流行が巡っていくゲーム(ポケモントレーディングカードなどが僕の念頭にはある)では、あるときに最善であった方策が常に最善であるとは限らないということがあり得る。道徳についてもこれが成り立つとしたらどうか。「人間道徳(倫理)の終着点がどこかにある(技術の発展によりそれに到達しよう)」みたいな考え方はあまりにもナイーブすぎるのではないか。

 とりあえず視野を広げるべくもっと違うゲーム(のAI開発)をやってみるべきだと思った。というわけで今日は麻雀AIの論文を読んで大貧民AIのソースコードをちょっと見るなど。

その他

 髪を切って鏡を見て、7年前の僕が今の僕を他人として見たら「うわっ、(やや悪い意味を込めて)変な人だなぁ」と思うのだろうなぁと感じたりした。なんというかなぁ。少し悲しくなっちゃった。