日記

日記です

20191004

 まだ出会って日の浅い人と話していると、自分の思考などをできるだけ"軽く"語る圧力がかかると感じる。仲が深まっていないうちからいきなり重い話をしだす人はかなり厄介だと僕は思うし、その結果ほんとうはいろいろ考えている自分なりの悩みを「結局は〜というだけの話なんだけどね」みたいな形で語らざるを得ない。そうすることである種悩みを相対化することが可能になるので、本来はそれを良いことだと受け入れるべきなんだろうが、ここまでねじまがってしまうとそうもいかないところだ。良いものが悪く、悪いものが良いというところまで価値観が転倒した人間を、望みなど無関係に踏み潰すような救済について考えている。人は願い間違えるので願いを叶える形式では救済になりえない。当人にとっての救済とはなにかを無理やり規定するような形でしか真の救済は得られないのではないか。自分は、その荒れ狂う形での救済になれるのか。

 という話を出会ったばかりの人に向かってはできるわけはなくて、「幸せになりたいねぇ」みたいなことを曖昧に言うのだった。