出社。周りがそんな空気だったので自分も早めに切り上げた。
いくらこの機体を部屋の中でコロコロ移動させることができたとしても、これは「自分が今部屋の中を一周している」というメタ認知を持たないというところが決定的にどうしようもないと考えていた。
遠い、遠いなぁ。目標とする知能を作るのは難しい目標に見えすぎる。そんな中でChatGPT4だけが異常な存在。なんなんだこれは。これがなければそういうものだと受け入れられただろうに。
ChatGPT4は完全に生活に溶け込んできた。英語はもちろん僕よりできるし、Pythonについても知らないこといっぱい教えてくれるし、ROS2のわけわからん挙動について問うてもそこそこの確率で答えてくれる。僕が勝っているところなんて、通時的一貫性を持つことと、PCのアクセスが自由であることくらい。
自立移動ロボットの開発、なんかおかしい気がしている。芯を食っている気がしない。僕の気が狂っている可能性が99.9%だけど、あと一ヶ月は残り0.1%の可能性を考えて良いらしいので考えておきます。
なんとか一ヶ月生き延びた。ここまで二十何年間、それなりに幸せだった、少なくとも不幸ではなかったし、なんかもう良いかなという精神状態ではある。あまりもう自分の幸福追求をする気分ではない。要するに自我が溶けている。自分のために生きないやつは根源的につまらないので僕に浮上の目はない。
