日記

日記です

20211029

 帰社日。勉強会の発表ターンが自分だったのであまり大したことのないことをつらつらと話した。こういうので相手に理解してもらうより自分が興味あることを言うことの方を優先してしまうので「なんもわからなかった」という反応をもらいがち。それを全然気にしていないどころかちょっと望んでいるのが良くないね。

 その後なども含めて人と話す時間が長かったが、どうも自分についての話をするのは面白くないと思ってしまう。他人についてもそう。人じゃなくてものについての話をしたい。技術がどうだ、ゲームがどうだ、作品がどうだというのは、根本的にそういう共通点を持つ。私が私でなくても本質的に価値の変わらない(ように錯覚できる)話だということ。まぁその中に、まさに自分でしかわからない自分の感性というものが絶対に紛れているのだけど。

読書

 ところどころ「本当にその論理は繋がっているのだろうか? 歴史的な流れをそこまで単純化できるのだろうか?」と思うところはあったけど、全体的には慎重な語り口の良い本だったと思う。できるだけ微細に語るということ、どんどん例外を上手く包括して語れるようになること、そういうのを目指している分野なんじゃないかな。セクシャルマイノリティについて全然知識はなかったので基礎的なところから触れられていて良かった。

 性自認については、それが揺らぎ得るのではないかという点が個人的に一番興味があるかもしれない。この本ではあまり触れられていなかったが、一応クィアスタディーズではもちろん変化があるものとして考えられているらしい。僕は根本的に自己認識というものをあまり信用していないので、思い間違えるというようなことがあるのではないかと考えがち。そして、別に思い間違える事自体が問題なのではなくて、何らかの性自認が苦しみの原因になっている場合にのみ問題だと言えるのだとは思う。

 やはり僕が注目するのは幸福よりも不幸、あるいは苦しみの方だ。この世に生きる最も不幸な人の不幸さができるだけ小さくなると良いなと思っている。まぁそれに向けてなにか具体的にことを為すわけでもないのだけど。

その他

 喉が痛い気がする。風邪引いていたら面倒くさいなぁ。早く寝る、とにかくそれを意識だ。