午前中は本を読みながらまどろんでいて、午後は散歩してお風呂に浸かって、また本を読んで、という感じ。夕方頃まではだいぶ穏やかな日を過ごせた気がする。穏やかというのは、つまりインターネットに触れている時間が短いということだ。
しかし今読んでいるシリーズは丁寧に読みたいので一日一巻に留めており、また他の作品に手を出す気分でもなかったので夕方以降は少しやることが無くなってしまった。手持ち無沙汰になると過ごし方が悪くなる。どうすれば良いのか、解決策はまだ見つからない。
読書
とうとう辿り着いたONE HAND EDENの巻。これはとても印象深い話だ。出来栄え自体が良いというのもそうかもしれないが、僕自身に関連するテーマという意味でそう感じやすいのかもしれない。このシリーズは直接的に(人工知能的)SFをやっているわけではないが、その実キャラクターなり能力なりといった設定において似た背景があることは明らかであり、ここで生じる問題提起は簡単に無視できるものではない。まだ僕は片手の楽園を目指すつもりだけれど、いつでも翻す心づもりもある。
やや広めに問いを開くと、どういう風にすれば幸せになれるかというのは難しい問題で、それはあまり簡単に判断できるものじゃないと思っていた方が良いだろうとは感じる。最近は少し短絡的に考えすぎていたようなところがあったと反省。結局振る舞いとしてはそれほど変わらないとは思うんだけど、内的な精神の動きが違うことは、僕にとっては重要だ。
描き方としては、リセットで重要なものが消える展開が巧妙で、しかもそれは読者(と特別な能力を持つキャラクター)にだけ見える形になっているのが、なんとも意地の悪いところである。読者という特権的な立場に僕はずっとこだわりを持っているのだけど、作中においても能力という形でその特権的立場を持つキャラクターが存在するというのが複雑な作りになっている。キャラクターの中に立場的な勾配がある作品が好きなのですね。
その他
あっという間に土日が過ぎ去った。小説も読めて、インターネットからはやや離れて、悪くない休日ではあったと思う。でも満点という感じもしない。欲張りすぎず、これくらいが丁度よいのかもしれないが、個人的にはもう少し上手く過ごしたい。