日記

日記です

20210716

 出社。人が少なくて快適だった。

読書

 この巻も非常に河野裕節を感じるけれど、シリーズ全体から見て浮いているわけでもなく、収まりはとても良い。初の長編でこれを構想するというのはどういう能力を持っていたらできることなのだろうか。

 観念的な善についての話が多く出てくる。理想と現実と、さらに言えば現実の中での理想と。もともと僕自身もそういう考え方を持っていたからこの作品に共鳴したところはあると思っているけど、共鳴したことでさらに増幅した部分だってある。僕の"善"に対する考え方はそういうものの反復によって形成されている。

 極端な思考実験は好きだし、楽しいけれど、それが思考実験の中だけで終わらないならもっと楽しいと思う。そういうところを目指すのが僕の動機の一つなんだって、読んでいて感じるところもあった。


 良くも悪くも、やっぱり僕は全然諦められちゃいない。こんな歳になっているのに。