研究室に行ったけどやる気が一切出なくて何も作業が進まなかった。かなり死にたさが増した。家に帰ってもゲームする元気はない。動画を見ているだけの人間になっている。
論文の追加実験が上手くいかない。精神がやられてくる。
プロ野球選手にとってのプロ野球、将棋棋士にとっての将棋といったものが僕にもなにか見つかるはずだと思って生きてきた。コンピュータ将棋とか、競技プログラミングとか、研究とか、そういうものがそれかもしれないと思ってのめり込んでいるフリをしていたような感覚がある。でもそんな上辺だけの真似では全然ダメで、何一つまともなレベルには達していない。
この先何があるかわからないから全てを諦める必要はないかもしれないけど、少なくとも近いうちにはそういうことは起こらなさそうだし、そうしているうちに年齢的な制約というのは絶対に生じてしまう。
そうか、自分はなにも好きになれない、なににも熱中できないのかということが少しずつ受け入れられるようになってきている気がする。能力的なものとか、何者かになりたいとかそういう気持ちはあまり無いんだけど、きっとなにかを好きになってそればかりやれば満足できるというものが見つかると思っていた。そうじゃないんだね。
孤独になろう作戦は全くうまくできていないし、やれたとしても成果が上がるものではなさそうだ。でもあと2ヶ月くらいは意地を張ろう。それが僕に許された最後のことじゃないか。