ミウ -skeleton in the closet- (講談社タイガ)
- 作者: 乙野四方字
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 文庫
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あー、構成は良いんだけどなんかもう一歩足りない気がしてしまった。謎の回収の仕方とかも悪くはなかったけど、カタルシス感はやや薄かったかなぁ。早い段階でヒロインの性根を見せてしまったからそこでの仕掛けが難しくなってしまったのでは。この流れでやるならそこを最後のとっておきにした方が面白かった気がする。
乙野四方字は『ミニッツ』シリーズもまぁ悪くなくてまともに読んだ数少ないラノベのうちの一つなんだけど、どこか物足りなさを感じることが多いのも確か。
ところで「なんばーわんっ!」だそうですが、皆さんは「なんばーわんっ!」していますか? 僕はしていません。
届いた! なんばーわんっ! pic.twitter.com/Tkxm4FGo3B
— 乙野四方字 (@yo_mo_G) May 5, 2019
その他
やはりキャラクターに愛着を持たせてから突き放すという構造にしなくてはいけないのかなぁと思い、つまり連作長編に手を出さなければならないのではないかという気持ちになってきた。しかし毒にも薬にもならないことやられると厳しくなってしまうんだよな。でもでも裏切られると知って読むのではだめだからどこかで「キャラクターものを読むぞー」という気持ちで読み進めたところでドカーンといけなくて、だから毒にも薬にもならないとか言ってないで読まないといけないのかもしれない。
そういえば今日はICPC国内予選があったらしいですね。僕は本当に情が薄いので今年は一回も練習会に顔出してない。去年の日記を読み返してみると、うん、非常に性格の悪い感じが出ていて僕の文章だ。これほど緊張することも今後そうそうないのだろうな。それはやっぱり、やや寂しいことだと思う。