期待していたGPU2枚挿しマシンはCPUが古くてPEXTが動かせないという事実の判明により(僕にとっては)鉄塊になった。
仕方がないので1GPUで学習と自己対局を交互に行うというやり方にしているんだけど、明らかに自己対局の時間を長くした方が良い学習になる結果が出ている。それはつまり時間をかけた方が、あるいはたくさんの計算資源を用意した方が良いということで……。
まぁこんなことはやる前からわかっていたんですよ。そこをなんやかんややっていくわけです。明日から。
ハーモニー
昨日のハーモニーの読書体験めちゃくちゃ良かったなぁ。内容をかなり忘れていたのが効いたのかもしれない。読書メーターによると以前読んだのは3年半前と4年前らしいが、それを長いと見るか短いと見るか。
内容と関係ない部分としては「ニューラルネット」という言葉がいくらか目についたのが印象的だった。3年半前にはこういう単語が使われていたなんてさっぱり気にも留めていなかったのに、多少知識ある今となってはむしろ引っかかってしまうくらい。嘘と誇張を盛大に振りかければ僕も一応ニューラルネットワークを専門にしている……と言えるのだろうか。3年半前というとちょうど進む学科を決めるタイミングで、結局僕は無理やり情報工学科にねじ込んでもらったわけだけど、そういう選択に全く影響がなかったかというとさぁどうでしょうね。
内容としては、前半でどこまで子供たちに強く共感してしまうかによって読みが結構変わる気がする。子供たちはあの世界をディストピアと捉えていて、その気持ちは十分わかる。主観的な文章で示される嫌悪感の一方で、しかし発達する技術それそのものに対しては実はそこまで否定的に書かれているわけではない。だから文明に対する反発ではなく、さらなる高い技術による超克という展開になっていくわけだ。技術が高すぎて、文明が発達しすぎてディストピアが生まれるんじゃなくて、むしろ技術が足りないから救われない人が生まれるんだという話。こう書くとずいぶん科学至上主義的な印象にもなってしまうけど……。
科学至上主義といっても科学に神秘性があるというわけではなくて、やはりパワーなんだと思うな。科学はパワーを生み出すための手段でしかない。手っ取り早く大きなパワーを生み出すための。伊藤計劃の描くよくわからない科学—虐殺の文法だとかWatchMeだとか—が原理がどうのこうのよりもそれが実際に引き起こす影響の側面にこそ重要な部分があって、そういうところは好感が持てるなと思う。まぁ結局僕も工学科の人間ですしね。
本
- 作者: 黒田研二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/09/12
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読んだけど、まぁミステリですねという感じ。あまりこういう気分でなかったな。Not for me というやつです。
自分から読んでおいてそれはないだろという気もするし、うーん、メフィスト賞読みちょっとやめようかな。少なくとも馬鹿みたいに全部読んでいく必要はないかもしれない。
漫画
ひとりぼっちの地球侵略 6 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: 小川麻衣子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/08/12
- メディア: コミック
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こういう視点のズレは隠しておいた方が面白かったりするんじゃないかという気もする。
あれだね、漫画で1巻ごとにコメント残すのってなんか話の途中とかにもなるからバランス悪いね。
その他
Twitterは結局朝起きてすぐまたアカウントを削除した。もうね、いい加減本当に消しましょう。あのアカウントは役目を終えたよ。今度こそ本当に消すぞ!