リモートワーク。先が見えないデバッグをしていてつらかったが、最後にちょっとだけ光明が差し込んで来たかもしれない。
漫画
笹乃さい『味噌汁でカンパイ! (5)(6)』
何? この漫画、何?
"発明"をしているね。ここはこんなにゴリ押すことができるんだという学びね。それでいて繊細さもあるというね。
本
東浩紀『訂正する力』
わりと当たり前っぽい良いことを書いていて道徳の教科書かと思った。訂正する力とされるものが大事そうなこと自体には反対しないけど、皆それを目指していつつ単純に難しいから上手くできていないだけなんじゃない? そして別に過去の人がそれを上手くやっていて現代は下手になったというわけでもなくて、人間ずっとこのレベルじゃない? とは思う。
固有名のあたりは面白いけど、それを政治と歴史に接続させるところは(自分がそこに無知すぎることもあって)本当にそうなのかこじつけ気味なのかよくわからない。失われた30年とかも、生まれたときからこうならもう自然なものだし、僕は見聞も狭いので「世界/社会ってこんなもんでしょ」と思ってしまうところが強い。本当はもっと多様なものがあるのかもしれない。
ただ、自分がもう3年以上も賃労働のもあって、「それなりに長く生き残っている会社に関わっている」というのはすごそうポイントかもしれないと思いつつある。個人であれ法人であれ、とりあえず存在し続けていれば必然的にいろいろ迫られるものはあって、ともすると面白みも出てくるのかもしれない。
そういうことを考えると、人工知能ももっと存在の持続と記憶を大事にしなきゃいけないんだろう。ChatGPTとかも最近パーソナライズとして過去のチャットからいくらか情報を引き継ぐようなことになっているけど、あんなもんじゃ全然足りない。10年間、個として稼働するようなものを作りたいねぇ。
その他
東浩紀は中年が活躍する虚構をお望みのようだが、最近の僕はと言えば、なんか児童文学だったりそうでなくとも主人公が小学生・中学生くらいのものを読むことが増えている気がする。まぁ別になんでもいいんだけど。