日記

日記です

20231005

 気まぐれで午後から出社。特に意味はなかった。


 東浩紀『訂正可能性の哲学』を読んでいる。特に期待もしていなかったけど、第一部は思ったより面白かった。"家族"という言葉は人によって持つイメージが大きく異なりそうだから、そんな曖昧な言葉を使ってくれるなとは思うが、ヴィトゲンシュタインからして家族的類似とか言っているのだから東だけのせいだとも言えまい。一種の共同体としての話ならまぁ納得できなくもない。

 第二部の人工知能民主主義の話に関しては、僕もそういう考えに近いところはあるので、真剣に格闘しなければならない。別に考えを変えたくないわけじゃないから、なにか契機をもらえるならそれでいいんだけど、正直に言えばまず真っ先に感じるのが嫌悪感に似た違和感であるという面は否めない。

 自分の持つ思想が、完全に理屈のみで成立しているわけがない。なにか感情的なものに立脚しているところがあって、そこを抉られるのは単純に嫌なことだ。でもこれをやっていかないといけないんだろうな。なぜだかは知らないけど。