日記

日記です

20231006

 出社。よくわからないバグに悩まされたが、最後の方でなんとかなって良かった。

 うーん、僕の立場では、第二部の人工知能民主主義批判はあまり説得力があるようには感じなかった。ビッグデータによる統治が個人を無視してしまうのは、プライバシーを保護するために断片的な情報しか渡せないからで、プライバシーをかなぐり捨てればそれは回避できるように思う。そこは単純にトレードオフがあるだけで、現代でも自然に行われているだけ。気の合う人には自分をさらけ出すし、そうじゃない人からは隠れる。たぶん東浩紀は監視社会に対する反対は前提のものとして考えているのだろうからシステムに個人情報を全て出そうという時点でもうダメということなんだろうけど、そこにピンとこない。

 結局、人工知能民主主義が暴走すると、具体的に誰がどのように不幸になるというのがわからなかった。人間が好きな人が気に食わないだけなら、それは単純に好みの問題じゃないか?

 とはいえ、持続と訂正可能性を重視しようというところは良かった。そこに同調できるなら、まぁその他は細部かもしれない。

 根源的に、コンスタントに本を出すという活動をしている時点ですごく元気なんだなとは思う。活力があり、言葉が他人に届くと思っており、ヒューマニズムだ。そういうのを忌避するから人工知能民主主義なんだよな。