YouTubeとApexを封印するとやることがなくて暇だ。業務で使いそうな技術をちょっと勉強したり、買い出しに行ったり、ベッドでうとうとしていたり、特に午前中〜昼過ぎくらいまでは漫然と過ごしていた。夕方からはちょっと本を読んでいた。
読書
全話読み終わった。想像していたよりも(第一印象の記憶よりも)面白かったかもしれない。約2年前に初めて読んだときの感覚はもうかなり忘れていたんだけど、『シンギュラリティ・ソビエト』とか、かなり好きな方の話じゃないか。
どれも短編にしてはそれなりに文量がある方ではあるが、それでも長編で読みたいという気分になる作品はいくらかったな。秘密が開示される前に、キャラクターに対する愛着を育てたい、その期間があった方が重要なところでの反転が映えるという信念が個人的にはある。特に『なめらかな世界と、その敵』『美亜羽へ贈る拳銃』『ひかりより速く、ゆるやかに』については、もっと主人公なり主要人物について共感を高めたかったという感覚はある。
まぁにしても面白いし、博識っぽい知識の裏付けを感じさせるような描写も多く、伴名練は優れた作家だなという認識を新たにした。すげーぜ。
うわー、難解。よくわからない構成だった。シーンが雑多に繋ぎ合わされて、登場人物の情緒は豊かなのに語りの方向性は抑えられているあたりが、変な夢をみているよう。主題を読み取れないまま終わってしまった。
