日記

日記です

20190528

 米澤穂信のミステリ部分が面白いかというとそこまででもないとは思うが、単なるミステリというよりも謎の解釈とかそういう部分を気にかけるところが大きいのは個人的に好ましく思う。つまり太刀洗シリーズは結構好き。そうはいっても『王とサーカス』だって1度しか読んだことない程度の好きさではあるけど。

 文庫版のあとがきで書かれていたように、表題作だけ描かれている時間も違うし雰囲気も結構違う。話としては一番面白みに欠けるとまで言えるかもしれない。全体の流れとしては『名を刻む死』『ナイフを失われた思い出の中に』がはっきりとピークにきていて読み応えがあるところ。しかしミステリ部分が弱いとどうしても説教臭くなってしまうが大丈夫か。十分な盛り上がるを超えた後で、死者ではなくて救われた者に目を向ける『綱渡りの成功例』で終わらせるのがこの作品の色彩なんだろう。

日記

 レポートを提出したが、周りの人と比べて(少なくとも分量において)劣っている様子だった。やはり無能。

 すぐ落ち込んでしまうのは評価軸が少ないからではないかと思った。無理やりひねり出すとしてコンピュータ将棋と研究と競技プログラミングということになるんだけど、これらは近すぎるしだいたい同じようなものだろう。もっと違う軸を持っていないといけないのかもしれない。

 高校の頃なんで落ち込むことがなかったかっていうと、自信を持っていたからなんだろうな。その自信がどこから湧いていたかというと、高校の名前・ブランドからとしか考えられないわけで、本当に嫌なガキだったわけだ。虎の威を借る尊大なガキと卑屈で精神が捻くれている成人とではどちらが嫌かなんて考えたくもないが。もうちょっと中庸とかで落ち着く選択肢はないのものか。

 そうそう、後ろ盾があれば自信を持てそうだったからなんとか実績を作ろうとしていたんだったな。自分でも忘れていた。その方針は諦めようと以前書いた気がするなぁ。