日記

日記です

20191013

 昨日の台風。強い雨は降っていたが別段なんてことはなかったなと思っていた21:10分ごろ、停電した。ベランダに出てみて周りを見てみたところ、他の家や街灯にも明かりがなかったので地域的なものだったようだ。電気がないとインターネットも使えないしやれることがない(記事の書き換えもできない)。一応スマートフォンは4G回線で繋がっていたが、これの電池がなくなると本格的に連絡手段がなくなってしまうので日記の更新には使いづらかった。諦めて寝た。

 午前2:40頃目が覚める。まだ停電は続いていて暗かったが、空にはほぼ完全に満ちた月が上がっていて、静謐という言葉がこれ以上なく相応しい雰囲気だった。気分が高揚したので10分ほど散歩に出る。日ごろ見知った道が暗闇に覆われていて、それと空の一部だけ黄色く切り取られている姿のコントラストが素晴らしかった。SFとかでしばしば自分以外の人類が一夜にして消え去ったというような設定が出てくるが、きっとこういう感じなのだろう。

 4:40、停電復旧。明かりのスイッチを消しておかないと、深夜に復旧した場合眠りを妨げられてしまうのだな。幸いうまく寝付けていなかったので起こされたというわけではないが。(二度寝がうまくなりたい。ときどき妙に朝早く目が覚めてしまうことがあって、その後たいていずっと寝られないままなので。)冷蔵庫や冷凍庫の中身が気になりつつあったので長引かずに復旧してくれたのは良かった。

 全体として停電までは特になんともなかったが、そこからは非日常感があり楽しかった。しかし停電するとどう困るのか全然わかってなく準備不足だったので、もっと被害が大きいと大変だったか。冷凍食品とか買い込んでも意味ないし(むしろ処分に困りそう)、スマートフォン用に外部バッテリーの一つくらいは持っておかないとダメだな。

 寝れる感じでもなかったので7:20頃研究室へ。午前中は課題レポートを書いて、午後は競技プログラミングの有志コンテストにちょっと出て、少し寝て、小説読んで帰宅。そうそう、こういう日記を書くために日記を書いているんだよ。最近はわけわからない文章を書きすぎだ。

小説

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

 昨日の停電する前に読んだもの。全体の仕掛けは面白いんだけど、個々の物理トリックにはやはり興味が惹かれなくて盛り上がりきれず、といった感じ。やはり僕はミステリをあまり好きではないんだなぁという気持ちが強くなった。

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

 今日読んだもの。なんか微妙にネタバレっぽいものを踏みつつあったからそういうのなんだろうなーと思いながら読んでいたはずだけどすっかり忘れていて、なのにそこも印象に残らなくて、最後にまだなんかあるんだろうと思ったらなにもなくてびっくりしちゃった。「あの一文が〜」みたいなこと言われていて「え、なんか僕致命的な見落としでもした!?」と思ったけど、あ、あれか〜(正直「あ、そうですか」くらいにしか思わなかったな。別にトリックが見抜けていたとかそういうわけではなく、なんか驚きポイントとして感じなかった。まぁそういうこともあるだろうと思ってしまうというか、頭が多重解決前提になっていてここからひっくり返されるんだろうなみたいに思ってしまうというか)。やはり僕はミステリをあまり好きではないんだなぁという気持ちが強くなった(2回目)。

 結構面白かった。米澤穂信の中ではかなり上位に来るかもしれない。やはりミステリの中でも特殊設定ミステリならなかなか楽しく読める部分はありそう。しかし突き抜けて面白いというほどではないのもそうなのでこの線で探していくかというのも微妙なところだけど。

 数日前にいくらかミステリをまとめてババっと買ったわけだけど、読めば読むほどミステリそんな好きじゃないな……という気分になっていく。