日記

日記です

20190518

 廃葬というサイトの『僕らの家族ごっこ』を読んだ。読書メーターに登録してないから何回目なのかはわからないけど、たぶん5回目くらいなんじゃないかなと思う。何度も読んでいるのは、一番には主人公・ヒロインのキャラクター性が明らかに僕の好きなタイプだからというのが大きいとは思うんだけど、演出的な部分も結構良いのではないかと今回読んで思った。最初の方に朝の準備をして家を出た瞬間に声をかけられるところとか、最後の方電話がかかってくるのを待つ~受け取るところあたりとかの間合いの取り方は作品全体の雰囲気を決定するのに重要なんだろうと思う。逆に主人公が父親に切り出すシーンなんかはスッと入っていったりするのが緩急の味で、なかなかに独特なセンスによって作られているように感じられる。やはり良いなぁ。

その他

 虚構キャラクターが、自分が創作の中だとどうやって気づきうるかについて考えていた。心内に造物主を構えることが、信仰のレベルを超えた次元でできるのかどうかがわからない。しかし実践的には超える必要がないのかもしれず、恐らく信仰(洗脳)はテクニックである程度の範囲まではできることなのかもしれない。

 人生に意味を見出そうとする路線は厳しそうで、刹那的幸福感を間断なく敷き詰めていく路線の方がまだ現実味がありそうな気がする。しかし長い目で見るとどちらも破綻しか想像できないが。