amazarashiについてはいつも「好きじゃない」と言ってしまうんだけど、聴いてる回数は多いんだしもう少しちゃんとした言及をしておいた方が良い気がした。
そうはいっても歌詞の中に出てくるモチーフがピンとこないから好きではないのでは好きではないんだ。古い仲間とか売れないこととか妙な生活感とか東京とそれ以外の対比とか疎外感とか家族とか大切な人とか、そういう全部が僕には全然わからない。歌詞全体に対する共感性は低いと思っている。
それでも、歌のワンフレーズに乗せられている悲痛さには感じ入ってしまうところがある。本当にそれはワンフレーズに過ぎないんだけど。苦しむ理由が違っても悲鳴や嗚咽は似てしまう。そういうことなのだと理解している。
昨日は地方都市のメメント・モリを中心的に聴いていた。『悲しみ一つも残さないで』『命にふさわしい』『ぼくら対せかい』あたりが良かった。
ほかのアルバムからだと『アポロジー』がめちゃくちゃに効く。普段聴くのはもっと『デスゲーム』とか『季節は次々死んでいく』とか『空に歌えば』とかだけど、欲しているのがそういうのではない時もある。
ちらとamazarashiの公式Youtubeチャンネルを見てみた。季節は次々死んでいくの再生回数3583万回とかぶっとんでますね。そんなやつが売れないバンドマン的な歌を歌うの笑えてしまう。こういうパラドクス的なもの多分名前が付いていそう。弱者の気持ちを歌う歌が、しかし届くということは強者のものでしかないというような。
その他
なんもわからんまま一日が終わった。なにかがわかったことなんてないけど。なんにもわからないまま。