日記

日記です

20240627

 リモートワーク。メインの業務があまり面白くなく、脇道ばかりに突入してしまう。


 何度も書いていること。結局車という大きすぎる身体を持つエージェントは触覚を使った学習というのはかなり難しいだろうし、それは世界理解において結構重要な要素を獲得できないということになるのではないか。人型ロボットを運転席に乗せるということが冗談だと受け止められる理由がわからない。

 "人を轢く"ということがもたらす帰結をちゃんと理解していないシステムが運転行為を行うことに怖さがある。表面上の人物検出能力や、ルート考案能力、操舵能力が優れていたとしても、根本的な倫理を持ち合わせていないものはどこかで致命的な失敗をしそう。

 もちろん、世の中には賢くなくとも役に立つシステムはたくさんあるけれど、そういうシステムはきちんと領域が区切られた中で使われているのだと思う。(完全に制約のない環境での)運転は人間社会の中にある行為すぎて、人間と近すぎる。

 人間社会の中で活動するものには人間らしい知性が必要になってしまう。そのためにシミュレータがどこまで有効なのか自信が持ちきれない。3DGSでいくら写実性とか3D形状が上手くシミュレーションできても、音とかインタラクションとか触覚とかまではやりきれないと思う。それらも精巧に模擬するシミュレーションを目指すのだろうか、それらはなくてもなんとかなるのだろうか、現実で学習するしかないのだろうか。

 茫洋とした方針のわからない問いを突き付けられながら、営利会社としては今すぐ利益を出すものにも力を注がなくてはいけなくて、これは本当にわけのわからない状態だ。