日記

日記です

20230227

 出社。

読書

 タイトルからは想像できない感じの内容で、大半が「古典(ギリシャ神話など)の読解入門」でびっくりした。つまらないわけではない。むしろ良いことを言っている気がする。が、だからこそ警戒心も湧く。ある意味ではかなり極端な意見が書かれていると思う。僕は基本的に集団が嫌いなので、そういう感覚ベースでなんとなく賛同したくなるところもあって、危うい。

 『種明かしのためのミニレクチャー』がすごい。

かくして、徒党解体を体系的に遂行して個人の自由を保障する社会組織は、文学によって樹立された」

 ここまで言い切る文学への厚い信頼。本当にそうなのか? わからない。僕はそこまで文学(特に古典)への信頼を持っていない。

 占有、あるいは人権概念の使い方は今まで見聞きしたことがないタイプのものだった。ここも単純に納得できるわけではない。でも「そうなのかもしれない」くらいのことは思う。

 難しい。しかし良い本だった。受け入れるにしても打倒するにしても(両者を部分的にそれぞれ行うにしても)、読んで戦うべき考えではあると感じた。

その他

 「僕でなければ書けない文章を書くために生きている」と書けなかった。