日記

日記です

20201116

 午前中は多少論文を書くなどの作業をして午後はミーティング。特筆することなし。


 良いですね。


 最近は何かが無駄ではなかった、というような話に弱くなっている。雑にやられても感じるところがあるのだけど、やっぱりいくらか見せ方にはこだわりたいよなという思いも消えてはいない。つまり鮮やかな価値観の反転が伴ってこそ「無駄ではなかった」という解釈に説得力がもたらされることで。

 ある事象についてキャラクターが一度「無駄だった」と思うときにはその論理に読者も巻き込んで納得させ、クライマックスでそれを反転させるときはまた「無駄ではなかった」という論理で納得させなきゃいけない。同じ情報から違う結論を導くという意味でこれは矛盾なんだけど、それをいかにやるか。

 これはもう完全に受け売りだけど、ミステリの重要な点って謎ではなく矛盾なんだろうな。情報を隠しておくことなら語りの上でいくらでもできるわけで、そうではなく情報は明らかになっているのに2つの矛盾した考えが両方成り立つとか、あるいはどの説もどこかで錯誤が見つかるとか、そういう不思議さをこそ好きになりたい。