自分はすごく悲観的なものの見方をするタイプなのではないかという気がした。幸福になれば、高いところに上がれば、転げ落ちることを常に心配しなければならない。それならば地べたに居るほうが良いと思っている節がある。できるだけ崩れなさそうな足場でできているところにしか上がれないのでは、たどり着ける高度なんてたかが知れている。まぁそういう性格なのだから仕方ないなというだけの話ではあるんだが。
小説
- 作者: 詠坂雄二
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/02/13
- メディア: 文庫
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悪くはなかったけど、キャラクターの行動原理があそこまで示されると意外性のあるひねり方というのは難しいだろうなぁと思った。詠坂雄二を読むのはこれで3作目で、作風というのがやや掴めてきたというか、わりとなんでもやるタイプの書き手なんだろうな。