日記

日記です

20190724

 前期最後の学年ミーティング。教授の話は長く、冗長で、退屈だなとは思うけれど、これくらいの欠点だけならば文句を言うべきでもないのだろうなと思った。研究室の主なテーマとはあまり関係ないテーマを自由にやらせてもらっているし、添削は早いし、雑用はないし、余計な口出しはされないし、そういう意味では悪くない研究室だ。メンバーも含めて(コンピュータ将棋はもちろん)強化学習に詳しい人もいないので助言には期待できないけど、僕自身あまり助言を期待する方でもないし。少し間違えば僕も精神的に苦労したという10歳上のあの人とかと同じような道になっていたんだろうし。

『天気の子』について悔しいけど触れてしまう

 やはりこの辺の感じ方は自分のものと違うなと思った。「秒速にあったような諦念」というのは好きだけど、天気の子の肯定感はなんか違和感がある。弱い選択肢を決断的に取る姿は僕の理想ではないんだろうな。強大な力で課題を圧倒するか、それができない状況に対して諦念を覚えるかという二択しかあり得ないと思ってしまう。不幸にねじ伏せられた環境で自分らなりの幸せを見つけていきましょうって、なんだよそれ! 子供っぽさへの肯定って、それは子供っぽさをある意味客観化できていて、それは成熟なのかもしれないけどそんなもんじゃないだろ。

 ってこう思ってしまうのはやっぱり小説で読んでしまったから、話の筋に注目してしまったからという気もしていて、これが映画館で観ていたらまた違ったんじゃないかという思いがある。もったいなかったかなぁ。

 本当にこの辺にしかわからないことがあるんでしょうね。僕にはその背景がない。わからない。

 まぁでもこれだけの人に議論されるだけの、それに耐えうる強度を持った作品であることは確かなんだろうな。それは良い作品といってだいたい間違いではない。

 ダメだな。他人の意見に流されてはいけない。なんか当然のようにTwitter見てしまっているんだけど、7月の目標は鎖国なのだった。あと数日だけどもう一度深いところに潜ろう。やっていこう。