課題でレポートを書いたり論文を書いたりしているとつくづく思うのだけど、僕は本当に「自分の考えを他人に伝えること」に興味がない。やや緩和するとしても「わかる人にだけわかれば良い」と思ってしまう。ミーティングとかでも絶対これ自分以外誰もわかってないな〜という説明をベラベラしたがるようなところがある。ダメだなと思いながら、あぁ書かなきゃ……。
- 作者: 谷川流
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/07/30
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おー、谷川流ってこういうのも書くんだという感じ。できるだけ思考を飛ばそうとする力と物語として成立させようとする力のせめぎあいみたいなものを感じる。頻繁に読みたいジャンルのものでもないとは思うけど嫌いでもない。
やや古そうだとは思ったけどこれ2005年の本なのか。あぁこれがゼロ年代の香り……?
シャーロック・ノート: 学園裁判と密室の謎 (新潮文庫nex)
- 作者: 円居挽,片山若子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/03/28
- メディア: 文庫
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1章あたりのスピード感が良くて絶賛しかけたけど、後半ややダレた面があるような気がしたので普通に褒めるにとどめておく。というかあれだな、僕が単に推理ショー的なのが好きなだけかもしれない。真理とかって本質的にどうでもよくて、重要なのは説得バトルじゃない? みたいな考え方がややある。理論軽視で実用(効用)重視な面と関係がありそう。そういう意味では円居挽のやり口は基本的に好きだし、他作品も読み直したいところ。
ヒロインのキャラ立ての仕方が上手くて、そこまで描写が多くないのにあっ魅力的って思うもんなぁ。これはすごい技術だと感じた。
ところで表紙がなんか見たことある雰囲気だなと思ったら、このイラストレーターの「片山若子」って、米澤穂信の小市民シリーズの表紙の人なんだな。いや確かにこれはイケてるなぁ。
その他
レポートをサボって本ばかり読んでしまって自分でびびった。前日になればやるだろうみたいな常識が通用しないのね。またゴミみたいなレポートを提出してからに……。