研究室には行ったが、うーん、そこまで進んだという感じもしない。やはり進むべき方向性がいまいち見えてきていないなぁ。何が問題になっているのか、言語化が足りていないか。
雛口依子(ひなぐちよりこ)の最低な落下とやけくそキャノンボール
- 作者: 呉勝浩
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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んー、なんだろう。悪くないんだけどどこかなぁという気持ちもしてしまう。単に僕がエロ・グロ・バイオレンスが苦手というだけのことかもしれないが。あるいは運命的なものに対する見方が、僕はそこまで悪意に溢れたものではないという違いは大きかったか。運命対抵抗する意思みたいな対立構造にはしたくないんだよな。
しかしやっぱり謎を仕掛けつつ物語が動いていくっていう構造は好きだな。ミステリである必要はないんだけど、あからさまにでも「隠された情報があります!」ということを提示しつつ進行されるとどうしてもワクワクしてしまうところはあるね。
- 作者: 道尾秀介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/07/29
- メディア: 文庫
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おー、面白かった。最初は「ん、倒叙?」とか思ったけどそこからツイストに次ぐツイストで綺麗に着地していくとは。普段こういうの否定してそうじゃんとか言われそうだけど、いやそのトリック要素的な話ではなくて、それが作品全体に与える影響部分がどうかという話がしたいのであって、その意味でこの作品では効果的だったような気がする。でも冷静に考えると単に僕がこういう気の狂い方が好きなだけでテーマ的にすごいかというとそうでもないかもしれない。なんでもかんでも好み、好みでしかない。
その他
他人の生き方をできるだけ目に入れたくない。周りのやり方さえ見なければ、僕は僕のことを幸福だと言い張ることができるのではないか。少なくとも不幸からは遠いと言えるだろう。本当に、できるだけ他人という概念から遠ざかった生活をしたい。