11時頃に研究室へ行ったが本当にやる気が出なくてどうしようもなかった。
帰る直前で少しだけやる気出てセグメント木を完成させた。これでどうかな~。
本
- 作者: 遠藤周作,駒井哲郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: 文庫
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ストーリー的には何も起こらない作品。いかにも(僕の思っている)文学というやつだ。
『テーマは「神なき日本人の罪意識」』ね、ふぅん。そういうふうにまとめてしまうんだ。あまり国民性みたいなものは信じていないんだけど、信仰するものがあるかどうかは大きな分かれ目ではあると思う。でも信仰は、やはり一度体験してみなければわからないものなんじゃないかという気もしていて、つまりそこについて何かを語る方法がさっぱりわからない。
本についての感想と言っても、あまり何も感じないというのが正直なところである。良心の呵責ね、そう。まぁ人それぞれそれなりな量を感じればいいんじゃないかなとか。人体実験もね、別にそれが当然のようなムードの中で生きていれば当然だろうと思う。逆に今のような社会はそれを非難するムードを持っていると思うので、今僕自身が問われたら否定的なことを口にするんだろう。そのムード自体が正しいかどうか、あるいは僕のムードの読み方が正しいかどうかはあまりよくわからないし、興味も持てない。失敗したら罪に問われるのかもしれないが、それで?
以前はかなり文学が嫌いだったけど、今は本格ミステリよりは好きくらいになっているかもしれない。でもやはり痛快さがないと思ってしまうんだよな。良い話が刺身で提供されているように思える。仕掛けがない説教は風に流れて消えていくだけじゃない?
文学は人間を描きたいのかな。だとすれば僕の興味とはズレていると思う。僕は人間ではなく虚構が見たい。美しく彩られた虚構が!