日記

日記です

20190511

 叡王戦は永瀬挑戦者が4勝0敗で高見叡王からタイトル奪取となった。残酷なまでに力の差があった、という感じなのかな。最後の投了シーンはきつかった。きつい世界だなぁ。終局直後のインタビューも、「七番勝負を振り返って」という質問でずっと言葉が出ない姿があまりにも痛々しかった。

 最近こういうのを見るとすぐ泣いてしまう。良いか悪いかはともかく、精神のどこかが確実に弱くなった。

 解説会場でのインタビュー、本当にすごかった。子供じゃないんだぞ。プロなんだぞ。明らかにプロっぽくない態度で、それに感動してしまうことが良いことなのか確信が持てない。わからない、それを求めて観戦してしまっていいのか。そもそも解説会場に対局者を連れてくることすらあまりにも酷な話だというのはその通りだと思う。これを楽しむことは、対局者を連れてくることに間接的に加担することになるのだろう。観れていけないものを無理やり観て、それが面白いものだからって単純に肯定できるとは限らない。多かれ少なかれ観客はプロの戦いを食い物にしている、歪めて受け取っているんだと思っているけど、やはり限度とか程度とかいったものがあると信じていて、できるだけ良い観戦態度を目指したい。

 負けたときには泣いて悔しがりたい。若さを失うとはこの気持ちを失うということだろうか。それは嫌だ。明確に嫌なことだ。