コンピュータ将棋
マルチタスク学習における損失の比って本当にどうすればいいのかよくわからないな。そういうのも論文を調べてみるべきなんだろう。僕は本当に論文を読まない人間だ。今日はひたすら実験して確かめてみてしまった。そういう時間があるなら、せめて実験を回している間だけでもいいから、論文を読めという話なんだよな。
学習に使うデータの選び方が根本的にダメなんだろうな。うーん、これは意図してやったことだから性格が悪い案件で、つまり根深い。よくわからないうちに身に着けてしまった良くない価値観を是正するというのは非常に苦労するものだ。
まぁなんとなくAlphaZeroの学習率の大きさが納得できるようにはなってきたかもしれない。なんで手元で上手くいく値と大きく違うのかと思っていたら、ということ。しかし直すのは、どうしましょうかね。
ちょっとCUDAの勉強をし始めた。ようやく「CUDA~cuDNN~TensorflowとかのDeepLearningフレームワーク」という繋がりが見えてきたようなそうでもないような。しかし僕の用途でCUDAに手を出し始めるのはさすがに馬鹿のやることだなぁと思う。いろんなことをわからないまま放置したくはないんだけど、無駄なことをやりたいわけではない。いくらPythonを書きたくないからって変なことをし始めるなよ。
その他
不可能ではあっても理想を追求することを諦めたくはない。「理想を追求する」という姿勢そのものが理想であり、現実はそれにすら届いていない。
本
名倉編『異セカイ系』を読んだ。
- 作者: 名倉編
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/08/22
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
小説なのか批評なのかという情報すら入れずに読み始めたんだけど、かなり面白かった。今日の日記はこれ以降この作品の話しかしないし、あんまりしないつもりだけど多少ネタバレを含むので回避したい人は適当に回避して。少しでも読む気があるなら本当に全く情報を入れないうちに読んでしまった方が良いタイプの作品だと思う。
Markdown記法だと改行たくさん入れても無視されてしまうし、こうやって無駄な文章でも挟んでおくか。
さてここから作品の話。メタメタのメタフィクション来ましたねぇ! これはメフィスト賞ですわといった感じの。
キャラクターが次々に回収されていくあたりでおやこれはやばいぞという雰囲気になってくるんですよね。これは普通ではないと。単に異世界ものを一段メタりに、批評しに行ったわけではないぞということが伝わってくる。
随所で使われる太字がとめちゃくちゃ緊張感を醸し出している。田中さんが思い出を語るシーンそれ自体を読んでいるときに仕掛けなんてさっぱり気づいていなかったけど、そういう緊迫した印象が植え込まれているから解決編で輝いてくるんだろう。やっぱりミステリ的ツイストは良いなぁ。こういう解決ともに読者の心へ侵入させることでしか伝わらないものがあると信じている。
しかし最後愛の話に落ちつけてしまうとセカイ系的な文脈に回収され過ぎてしまうのだろうか。良い話になってしまった。僕としては最後いくらか削った方が愉快な話として終われたんじゃないかと思ってしまうが。そこを乗り越えようとするから異セカイ系なのかな。隣人愛を放り投げて君と僕の愛もメタ構造の中に霧散して自分だけしかいないセカイみたいなところにオチを投げていったら僕は絶対もっと好きになっていたな。古い人間なのかもしれない。
これが第58回メフィスト賞受賞作ということで、今後もメフィスト賞受賞作を読んでいくというのも良いのかもしれないな。なんか、もっとレーベルというものを意識するべきなのかもしれない。講談社ノベルスとか講談社タイガとかがどの程度好みと合っているのか、少しずれている気もするけどそれ以上の探し方もあまりない気がする。