日記

日記です

20210414

 ここ2日よりはマシな感じだったが、あまり捗った感じではなく。dlshogi対応のコードを検証していたが、やっぱりミスではないのかな? よくわからないのでそろそろ諦めたいな。


 内定が出たようです。うーん、30分にも満たないくらいの面接を2回やって即内定ってなんなんでしょうね。スクリーニングをちゃんとやる会社には受からないが、そこが甘いのはそれはそれで不安だ。(僕みたいな)どんなヤバイ人が紛れ込んでいるかわかったもんじゃない。

 業務内容もハッピー満点ということはなさそう。賃金も高くはないし、ほんとに生命維持のためだけの労働という形になりそうで、とてもくだらないなって思う。

読書

あなたの人生の物語

あなたの人生の物語

 テッド・チャンは昔からちょっと気になっていたので読んでみた。そこそこ長めの短編が並んでいて、特に後半の方が個人的には好みだった。なんというか、作中で両面からの議論が行われているような作品が良かった。小説の形を取る意味がどれだけあるのか、哲学書ではダメなのかという疑問も湧いてくるわけではあるが、現状では曖昧にしか言えなくとも、何かはある、と言いたいところだ。

 表題作『あなたの人生の物語』は、時系列的なものの見方に対して違った角度からの視点を投げかけてくるもので、非常に刺激的。因果的な考え方と目的論的な考え方をそういうふうに対置するのか、という感じ。それが悲しいトーンのもとに、しかし悲嘆に暮れて終わるだけではない形で描かれるのは面白かった。

 『地獄とは神の不在なり』は信仰についての揺れ動きが興味深い。僕も現状ではなかなか神を、あるいは宗教を上手く信じることができていないわけだけど、それが必ずしも正しい(自分の幸福度を上げている)と思うわけではなく、今後信仰へ到達するということもあるのではないかと思っている。

 巻末のこの作品に対する注釈において

ぼくにはヨブ記は信念を貫く勇気に欠けているように思える。もしこの話の作者が美徳は必ずしも報われるものではないという考えを本気で主張しようとするなら、話の結末でヨブはすべてを奪われた状態のままでいるべきではないだろうか?

と書いてあるのが印象的だった。見返りが与えられないからこそ美徳が一層輝くというのは、ある意味で『スパイラル 〜推理の絆〜』の話でもあるから(まじで僕はこの作品の話ばかりするな)。

 『顔の美醜について―ドキュメンタリー』はまさに議論の戦いそのものを描写した作品だった。ルッキズムを技術的な手段で克服することが果たして正しいのか? という議論について、僕は基本的に賛成側ではあるんだけど、否定側の主張にも頷けるところは多かったし、そこからさらに新技術によって混迷を極めていくのが面白い。やっぱりSFの中でもこれくらいの近未来ものが好みだな。

その他

 これで積読は一通り崩し終えた。つまりここからはお金を払って新しい本を買わなくてはならないわけで……。

 この先ほんとどうすんだろ。

みたいな話もあって、研究なんてものはこういう機関に任せておけという気持ちが一層強くなったりもした。自分は自分の生命維持だけを考えておけば良いということなんですか? 本当に?

 楽しいとか幸せとかよくわからないし、能力がないから大義も為せなくて。こういうありふれた話を、今まで対して気にしてなかったんだけど、ようやく問題かもしれないって思えるようになったのか。それ自体がどうしようもなくつまらないことだっていうのがひどく嫌な感じー。

 とりあえず日記を書き続けられたらそれでいいな。この先なにがあって、どう感じるのか。愉快なことなんて全然なくても、書ければ。