日記

日記です

20210312

 B4の方とミーティングがあった。こうして他人と話しているとなんでその言葉を自分にはかけてやれないんだって思ったりはする。『ヴィークルエンド』でも主人公が「どうして自分のことについてはこんなにどうでもよく思えてしまうんだろう」というような内省するシーンがあったことを思い出す。まぁそういうものなんだろうな。だから僕らはジェットコースターを駆け回るしか道はなくて、無様に助かったり、あるいは助からなかったりする。


 エヴァンゲリヲンの話が出てきた。僕はこの作品に対して全然思い入れがないので新作は観ていない。セカイ系の親玉みたいな存在に対して関心が薄いので、セカイ系というジャンルをまとめて好きだとは言いにくいところもある。


 ふとした瞬間に嫌な思い出がよぎって反射的に「死にたい」という言葉が出てくるのはあるある話だと思うんですけど、最近の僕は「自殺」の方が多いかなと思う。これは単純にモーラ数が少ないからです。あとは「カス」も多いかな。短いので。

読書

魔法を召し上がれ

魔法を召し上がれ

 長かったがなかなか面白かった。マジック(手品)を軸に人工知能や近未来的情報社会にまつわる問題意識を織り交ぜて、一作として上手くまとまっていると思う。話の全体は「喪失と回復」の構造になっているわけで、それをマジックの消失と出現と重ねているのがなんというか小説っぽい発想だなと感じる。ロボットを過剰に人間的に寄せすぎず、しかし重要な役割を与える書き方も好みだった。最後はどこまで派手に話を動かしたいのかがちょっとよくわからなくて、「あ、これくらいで終わるんだ」という感じでもあったけど。

 最後の初出を見て気づいたこととして、これはメフィストに載ってた作品なんだな。なんというか、自分の好みの傾向がそのあたりにあることがよくわかる。


 ここ最近また少し本を読んでいて、(無料)ゲームに比べてお金がかかることを感じている。カズオ・イシグロの新作も人工知能ものらしいので気になってるんだけど、2500円とかするし。Apexをやっていれば勝手に溶ける数時間に、数百円、下手すれば数千円とかかかるって考えるとなかなか無収入には厳しい。とはいえApexをやっていても救われる気はしないが、自分に合う小説を読めば僕のどうしようもない性格も少しだけマシになるんじゃないかという淡い期待はある。今後引っ越すとしたら図書館の近いところに住みたいなぁ。