日記

日記です

20200705

 何をしたというわけでもなく一日が終わっていた。ちょっとゲームはしたかもしれない。本は読んでない。B4の人から相談が来て39分だけ作業はした。

分人

 分人概念はかなり馴染む感じがあり、ただ振りかざすだけじゃなくて自分の語彙にしたい欲求が強くなってきたので、もうちょっと詳細に考えてみる。

 基本的には「人にはいろいろな面があるよね」という素朴な感覚を語り直しただけの言葉ではあると思うんだけど、より踏み込んで明晰な概念になっているところもある。今重要だと感じているのは

  • どれかが"本当の自分"ということにはならない
  • 主体的な演じ分けではなく、受け身的に作られるもの

という2点だろうか。「人にはいろいろな面がある」だとなんとなく仮面的なイメージが侵入してきて、ある複数の仮面を主体的に付け替えるという想像ができてしまうが、それだと仮面をつける(仮面を選択する)主体こそが"本当の自分"ということになりかねない。

 そうではなくて、分人の切り替えは相手との交流によって自然に発生する受け身的なものだというのが重要そう。そこに主体性はなくなり、このあたりが僕の感じてる自由意志のなさと結びついて心地よいのかもしれない。

 こういう分人的な考え方はやっぱり「個人」というものを周囲から完全に切り分けることは不可能だという考えになるんだろうな。文中でもあったけど、個人を分人に解体することでむしろ周囲からは分けることができなくなるというのが逆説的で面白い。ネットワークからノードを切り離して眺めることの無意味さよ。

 一方で個人への分解というのもそうした方がわかりやすいという利点自体はあるのであって、分人的に理解するというのは困難なことをやろうとしているのかもしれない。複雑なものを簡易化して歪めずに、複雑なまま理解することはできるのだろうか。でも分人だって一つの簡易化したモデルにすぎないし、そう並列するなら個人よりは分人の方が良いモデル(説明力が高い)モデルに思えることは確かだ。

その他

 競技プログラミングね、正直もう研究と並行してやることは諦めてしまったので、少なくとも今年度中はコンテストに出る以外のことはやらないかなという印象。それで水色に落ちても別にいいや。でもコンテストに出ることだけは継続したいな。そんな感じ。