昼頃かなりきつかったけど夕方あたりはいつもよりかなり楽で、お、これは治っていくのではと思ったらこれを書いている夜が結構つらい。よくわからん。
症状を簡単にネット検索したんだけど、これは「めまい」というのか、みたいな異世界人的発見があった。いやそれは大げさだけど、病状とかの感覚って言語と体験が結びつかないと難しいところはあると思っていて、昨日までめまいという言葉が出てこなかったという事実に対して記号接地的な何かを感じないわけではない。
漫画
- 作者: 城平京,水野英多
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2017/06/22
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (3件) を見る
城平京の流れでこれを1巻から再読。しかしなぜか3巻までしか買ってなくて慌てて最終巻を買って読むみたいな感じに。城平京の作品ですら追うのに失敗するのだから、僕は本当に漫画を新刊が出るごとに買うという行為が不得意なんだな。小説ならまだ少しはマシな気がするんだけど……。
内容としては、まぁコメディなのであれこれ言うものでもないかなという感じ。しかし特に細かいところに城平京的エッセンスは多くて、これがやはり今の城平京の方向性なのだなぁと思う。どうして我々は物語を作ったり読んだりするのだろうという根本的な疑問が、古来から伝わる物語(しかも特に妙なもの)であるところの伝奇と結びつくのはごく自然のことだ。そういうところをテーマに据えてやってくれる限り、きっと城平京の作品は僕にとって面白いものであると思う。
事後的にそういう体験を持った人間が振り返って言うことなのでほぼ意味のなさない文章なんだけど、思春期入りかけの時期に城平京の作品に触れることができたのは幸運だったと思う。この作品でもあったような態度が、もちろんもとから良いと思っていたから作品に惹かれたという面はあるにしても、それが好ましいものなのだと自分の中で明確に定めることができた点は非常に大きい。僕がただ暗いだけのペシミストに落ち込まずに済んでいるとしたら、これらの作品の影響は絶対にあるんだよな。それが物語の力ってことなんだ。