日記

日記です

20191019

 今日は研究室が使えないらしかったので引きこもる日に。しかし特に午後は小説を読む気分にもならなかったのでやや時間を持て余し気味だった。

小説

人ノ町 (新潮文庫nex)

人ノ町 (新潮文庫nex)

 全く予備知識を入れないままに読み始めたんだけど、少しSFよりの設定で旅するやつというやや定番と言えば定番という気がするやつ。普段あまりこういうジャンルは読まない方だがこれはなかなか面白かった。ある意味で信仰と意思決定の話だったからかな。行動原理を作る上で結局どこかに信仰的なものが必要になるのではないかと思っていて、その範囲が土着であるか全世界的であるかはどっちでも良いんだけど、そういうところに根拠を持ってこないと何もできない気がしている。しかし僕は旅人にはなれない。

 詠坂雄二の作品としては『君待秋ラは透きとおる』に続けての2作目。先の作品から受けた印象からするとやや意外な雰囲気の作品ではあった。まだ作風の核も見えてこない段階ではあるけど、結構好みかもしれないな。

アニメ

 かなり流し見で全部観たけど、うーん、なんかもっと面白くしようはあるんじゃないかなという気もする感じの。しかしこの手の話をアニメでやろうとするのはやっぱりしんどいとは思うんだよな。伏線を張る具合とかが。

 映画館でも観たことあるので2回目。むしろ本編の方をあまりちゃんとは観ていない……。

 この物語的な起伏は薄い話を1時間以上かけて描写するの気合入ってるなーという感じ。そういった映像的な良さを褒めるのは僕にはできないことなので違う人に任せたいが、なんというかそういうのもありなんだよなという気分にはなる。僕はどうしてもトリックとかプロットのツイストとか、あるいは透徹した思考とかを作品の本筋として見出したがる傾向にあるけど、そうではない作りっていうのもあるのはその通りなんだ。

 Amazon Prime Videoのラインナップを眺めていても、僕は実写映画とかドラマを観れる気がしない。人間の身体が嫌い。現実性が嫌い。物語が好き。キャラクターが好き。とか思っていたら次の作品にぶち当たった。

 やべー! これやばいな。AtCoder Beginner Contestの前だったのでまだ1話だけしか観れてないけど、本当の直球でここテーマにしにくるのか、という感じ。いやそういう作品は別にたくさんあるとは思うんだけど、僕にとって(しかもアニメで)出会うのは初めてに近くて、結構な衝撃がある。わりときついシーンもあって途中一時停止しながらでないと観れなかったが、なんとか追いかけてみたい。

 しかしどうかなぁ、結局そこを主題にして面白くできるのかどうかっていうところが個人的には気になるというか。僕はあまりできないと思ってしまうんだけど、これで華麗にやられたら平伏するしかない。1話の手触りはまぁ悪くないという感じ。できるだけキャラクターの思考が内側へ向かっていく感じであってほしいなという気はするが、外部のキャラクターを動かしていくことで話を駆動させることも容易なテーマなのでそこでどっちを向くかという分岐点はありそう。まぁしかし期待はしてしまうな。続きが楽しみというのは久しぶりな感覚だ。

 岡田麿里って何書いている人だっけってちょっと調べたら、

あたりがでてきて、あーこの面白そうででも僕が苦手そうなラインのそれじゃんみたいなラインナップだなぁと思った。実際観たことあるのは『心が叫びたがってるんだ。』だけで、それはまぁそんなに悪くないとは思ったんだけどめちゃくちゃ好印象でもない。信頼感も不信感もないという感じで、さてどうなるか。