日記

日記です

20190220

漫画

 緩急でいうと少し"緩"に相当する部分だろうか。それでも話は結構動いていくし、なにやらメカっぽいものも出てきたり、あぁ主人公の戦闘スタイルはそれがデフォになるのねという感じもあったり、退屈ではない。

 ハーモニーを読み直した。素晴らしかった。読む前は「ハーモニーってそんな面白かったっけ?」という疑念が湧いていたんだけど、とんでもなかった。その遥か上を飛んで行った。

 「かつて人類には、わたしがわたしであるという思い込みが必要だった」

 これに集約されるんだけど、その終わりをここまで奇麗に描き出すのは本当に素晴らしい手腕だ。「わたし」の終わりに立ち会う二人。締め方としてこれ以上ない。すごいなぁ。

 「わたし」だけが中央に写されるページを開いた瞬間の震え方といったら。今回は鑑賞体験としても集中できる環境で読めて、余すところなく受け止められた。良かった。読書でこういう気持ちになれるんだ。そうなんだよ。

 終わりの話が好きすぎる。創作の、虚構の良いところは奇麗に終われるところなんだ。終わりにこそ心血を注がなければならないと思う。ハーモニーの終わり方はね、素晴らしい。

 やはり虐殺器官よりこっちの方がめちゃくちゃ好きなんだな。その感覚をすっかり忘れていた。同一著者からは一作のみ選出するという制限の中で自分のベスト10を決めるとしたらどっちになるんだろうとか気になってきて読み返してみたんだけど、ハーモニーは一段飛びぬけていると感じた。前島賢の某文章も好きだけどさ、それを合わせてもまだこっちの方が読書中の興奮の仕方が違う。

 話の展開として微妙な傷は、まぁ僕は気にしないでいられるくらいかなぁと思う。僕も、細かい整合性とかよりは勢い重視なところがあるんだ。気が合う、という感じなんじゃないかと思う。あぁ良かったなぁ。読めて良かったと思える本だ。

その他

 ハーモニー読んで興奮してついTwitterを再開してしまった。いつものパターンなんですよね。Twitterやめて本読んで、なんか良い本に巡り合ったとき興奮して再開してしまうというのが。

 もう何もわからない。自分が何を求めているのかとか、どうすれば状況が良くなるのとか、全然わからない。ぐちゃぐちゃになるだけ。しょうがないんだろう。こういう中でやっていくしかないんだ。