日記

日記です

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 圧倒的な存在って憧れるじゃん。でもやっぱり人は寄る年波に勝てないんだっていうのをまざまざと見せつけられてしまうよね。

 無冠の羽生善治は、しかしいつも通りの様子でインタビューに答えていた。少なくとも僕にはそう見えた。どういう精神で答えていたんだろう。どうも僕はそういうところが気になってしまう。

 将棋に興味を持ち始めたのは電王戦FINALからだけど、まともにプロの将棋を観始めたのは羽生さんが名人を失冠するところからだった。ちゃんと数えたわけじゃないけど、羽生さんがタイトル戦で勝っているところをあまり見ていないのではないかという気がする。去年の竜王奪取と、棋聖防衛とか? 以前の記録とか棋譜を見れば強いのは感じられるんだけど、やはり印象としては7冠全制覇をリアルタイムで見ていた人とは同じものにならないだろう。

 時間的な制約に負けてしまうのは悲しいことだな。僕はそういうことから自由でありたい。可能な限りね。