日記

日記です

1009

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 @kaitei_shogiのアカウントを作ってから、多少呟かない時期はあったとはいえ、全く見ない日々というのはこれが初めてだと思う。何か(コンピュータ将棋界的に)とんでもないことが起こっていたとしても僕はそれを知らずに生活しているのだなぁと思うとちょっと不思議な感じだ。AlphaZeroがfloodgateに参入してるとかそういう面白いことが起こってないだろうか。

 まぁuuunuuunさんも1か月とか言っていた気がするし、少なくとも僕は11月にはまた再開する予定。別にTwitterを見ないようにしたところで、生産性が上がるとか幸福度が上がるとかそういうことはないのだ。多少本を読む時間を確保できるという面はあるかもしれないが、それだって良いことなのかどうかはわからない。むしろ重要な情報を逃す損失の方が大きいんじゃないかな。

 河野裕サクラダリセット2 WITCH, PICTURE and RED EYE GIRL』を読んだ。

 登場人物の名前というのは一つ気になる点であって、(おそらく)作者が一人で全てのキャラクターの名前を付けるというところに強い恣意性を感じる。現実に近い名付けであっても、あるいは創作された世界であると割り切った記号的な名付けであっても。何が言いたいかというと、この作品で出てくる「岡絵里」という名前が好きなんですね。到底似合わないようなキャラクターにそれを与えて、「冗談みたいな」なんて作中で言ってしまうそのネーミングセンスが。良いキャラクターだと思う。どうしても主人公を引き立てるような立場にはなってしまうわけだけど。

 主人公の我儘さというのがわかってきた気がする。というよりもそれを「我儘」だと言ってしまう気持ちがわかってきた。ヒーローの定義は階段島シリーズの2巻でなされていたそれそのものなんだろうな。過程、終わらなさ、エンドを迎えられない性質。そういうものなんじゃないか?

 『サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN』も読んだ。

 「羊の皮をかぶった羊」というたとえは秀逸だね。同じ形をした白い二つの箱の話も好きだ。こういうたとえ話が比較的上手い作家だと思う。僕が気にいるものが多い、くらいに留めておいた方が良さそうか?

 純粋性、善と偽善、自由意志などの話が語られる。全体的に同意ができるし、興味深い投げかけだと思う。しかし最後のものだけは、たとえ全知でなかったとしても自由意志なんてものはないと思っているよ。

 話が止まりやすい過去編でここまで動かすには相当苦労があったんじゃないかな。初めての長編だとは信じられない素晴らしい出来だ。

アニメ

 この前観た『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』について考えていた。変身シーンとか口上とかは好きだったけど、シリーズを一本通してみたときに通底するテーマがちょっと足りなかったのかなという気もする。各話をそれぞれで見るとそれなりに面白いと思うんだけど、その中でテーマが奥底に響いて最終話で花開いたりするともっと名作の領域に行っていたのではないか。最後に一瞬だけ出てきたメタ的な要素が世界の仕掛けに関わっていたりしたら面白かった。1回観ただけだからいろいろ取りこぼしているところもあるんだろうけど。「アタシ再生産」という方向性でもっと観ていかないとダメなんだろうな。こっちの解釈が甘いだけか。

その他

 今日もまた研究室の先輩方から焼肉に誘われたのを断ってしまった。なんか、完全に人付き合い悪い人間になってしまっていて、さすがに前はこんな感じではなかったのになぁと思う。しかしこういうちょっと悲しいときこそ捗るという悲しい性質が備わっていることを自分は知ってしまっているため……。しかし思ったより何も捗らなかった。