コンピュータ将棋
ニューラルネット版で千日手ばかりになってしまう現象の原因がわかったかもしれない。学習時に非合法手はマスクしなくて良いと思っていたけど、それだと合法手になり得る数に依存して勾配が発生してしまうようだ。つまり序盤であり得る手のどれかばかりがpolicyとして高くなっていき、結果千日手ばかりになる。しかしこれを直しただけで上手く学習してくれる気がしないなぁ。微妙に千日手が増える(10%前後もある!)のはまだ変わっていないし。
自分のやっていることが「研究」と呼ぶに相応しいものなのかすら自信が持てないが、とかく研究はつらいものである。他人の手法の再現すらできない。このまま一生バグが取れないんじゃないかと思う。答えのないものをやっていくのは怖い。進歩が訪れる保証がないから怖い。
KPPTの学習すら成功しなくなった。勾配の式が間違っていたとは思うんだけど、その間違っていたはずの式を直したら学習が進まない。sigmoidの微分が2重にかかっていたはずなんだ。評価値の絶対値が大きいところでは勾配を小さくした方が良い? わからない。苦しい。
一年前の日記
この時期はドラクエをやっていたようだ。そして早くクリアしたいと言っている。今年はダークソウルでそれをやった。何も成長がないな。
コンシューマーゲームをやっているときに特有の焦燥感がある。もう諦めた方が良いのかもしれない。
本
河野裕『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY』を読んだ。
サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫)
- 作者: 河野裕,椎名優
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/05/30
- メディア: 文庫
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昨日読んだ『いなくなれ、群青』が大変面白かったのでサクラダリセットにも手を付け始めた。もちろん文句なしに面白いシリーズなのである。記録によれば読むのは3回目だそうだ。もうちょっと読んでいる気がするけど。
初めて読んだときはライトノベルに触れだしたころで、この面白さの希少性があまりよくわかっていなかった。ライトノベルにはこれくらいのものがゴロゴロしているのかと驚いたものだったが、いやしかしこれはかなり質の高い方にある作品だったのだ。有名どころから読み始めることが多いのだからある意味当たり前ではあるんだけど。
大学から帰る道を歩いているときにも河野裕作品について考えていたんだけど、どこか新海誠の作品と似た要素があるのではないかというところに至った。つまり理想主義的なところ、特に理想を追い求めるという過程、行為そのものが好きそうなところが。『いなくなれ、群青』はそのあたりについてかなり直接的に書かれたものだった。
その他
政治的な話にはあんまり興味がないんだけど、もし「安楽死を誰でも簡単にできるようにする」ことを公約に掲げる政治家がいたら気になってしまうかもしれないな。全人類が「押せばすぐさま眠るように死ねる」ボタンを持ちながら生活をしていって欲しい。